日野自動車の自治体ライドシェア、運行管理で実績拡大
2024/08/17
こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
「自治体ライドシェア」運行管理受託で実績着々、日野自動車が生かすノウハウ(ニュースイッチ) – Yahoo!ニュース
目次
日野自動車の自治体ライドシェアサービス
自治体ライドシェアとは?
自治体ライドシェアとは、自治体やNPO法人が自家用車を活用して提供する有償の旅客運送サービスです。これは、人口減少や高齢化により、バスやタクシー事業者が輸送手段を確保することが難しい地域で特に重要な役割を果たします。
この制度は「交通空白地有償運送」と「福祉有償運送」の2種類が省令で認められており、地域の足としての役割を担っています。
日野自動車の取り組みと実績
日野自動車は、トラック・バスメーカーとしての知見を生かし、自治体ライドシェアの運行管理受託サービスを提供しています。このサービスは、運行管理責任者や代行者を配置し、遠隔で運行管理業務を行うものです。
サービスの提供開始から約1年が経過した2023年8月5日時点で、鳥取県智頭町や滋賀県高島市など6地域がこのサービスを導入しており、運転手の業務効率化や人件費の適正化に一定の効果が見られています。
導入地域とその効果
鳥取県智頭町や滋賀県高島市などの地域では、日野自動車のサービス導入により、運転手が事業所に集まることなくタブレット端末で遠隔点呼ができるようになりました。これにより、運転手は自宅から直接業務を開始でき、ライドシェア利用者も最寄りの運転手が来てくれるため、待ち時間の削減につながっています。
さらに、運転手が自治体に言いにくい改善点なども日野自動車が聞き取り、フィードバックすることで、より良いサービス提供が実現しています。
自家用有償旅客運送制度の詳細
制度の背景と目的
自家用有償旅客運送制度は、人口減少や高齢化により、バスやタクシー事業者が輸送手段を確保することが困難な地域で、住民の移動手段を確保するために設けられました。この制度により、市町村やNPO法人が自家用車を活用して有償の旅客運送を提供することが可能となります。
この制度は、地域の交通空白地を埋めることを目的としており、住民の生活の質を向上させるための重要な手段となっています。
運行管理責任者の役割と業務
自家用有償旅客運送者は、運行管理責任者の設置が義務付けられています。運行管理責任者の業務は多岐にわたり、運転手の点呼・記録、運行計画の作成、運転手の酒気帯び有無確認と記録、苦情・事故処理記録などの法定業務を含みます。
これらの業務を自治体などの運営主体自身で行うには、早朝の点呼のための宿直勤務が必要になるなど、負担が大きく、自治体ライドシェア制度を導入する際の「ハードル」となっています。
日野自動車の遠隔運行管理サービス
日野自動車は、自家用有償旅客運送の運営主体から委託を受け、運行管理の責任者や代行者を配置し、東京都新宿区の日野自動車の拠点から遠隔で運行管理業務を行うサービスを提供しています。
このサービスにより、運転手の点呼や酒気帯びチェックなどを遠隔で行うことができ、運転手は自宅から直接業務を開始することが可能となります。これにより、運転手の業務効率化や人件費の適正化が図られています。
今後の展望と課題
新ウェブサイト「自家用有償トータルサポート」の立ち上げ
日野自動車は、自治体ライドシェアを導入したいが何から着手すればよいか分からない団体向けに、「自家用有償トータルサポート」のウェブサイトを立ち上げました。このウェブサイトでは、地域の課題整理、制度の理解、運行計画策定、リソース確保、実証準備、申請手続きまで、運行立ち上げに必要な支援を行います。
また、保険会社などのパートナーと連携した伴走支援なども検討しており、地域の課題解決に向けた包括的なサポートを提供しています。
自動運転技術の開発と実用化の見通し
将来の輸送手段確保に向けて、車メーカーなどによる自動運転技術の開発も進んでいます。しかし、こうした先進技術の実用化には時間がかかるとされています。
そのため、日野自動車は現在の困りごとを解決するために、交通に関わる事業者としての知見を生かし、サービス内容の充実にも注力しています。
地域課題解決に向けた日野自動車の取り組み
日野自動車は、自治体ライドシェアの運行管理受託サービスを通じて、地域の交通課題を解決するための取り組みを続けています。これにより、地域住民の移動手段を確保し、生活の質を向上させることを目指しています。
今後も、自治体やNPO法人との連携を強化し、地域の課題解決に向けた支援を行っていく予定です。
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