日産、九州で新型軽EV生産と電池工場建設計画
2025/01/24
こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
日産、九州で新型軽EVの生産検討 同地の生産能力維持
目次
日産の新型軽EV生産計画
日産九州での新型軽EV生産の背景
日産自動車は、2028年度以降に投入予定の軽乗用車の電気自動車(EV)を、福岡県苅田町にある日産自動車九州で生産する計画を検討しています。この決定は、日産が世界的な生産能力を2割削減する計画を持つ中で、九州を重要な生産拠点と位置づけ、その生産能力を維持する方針を示しています。
九州での生産を検討する背景には、地政学的な競争力の高さが挙げられます。これにより、日産は地域の特性を活かし、効率的な生産体制を構築しようとしています。
坂本秀行副社長の会見内容
日産自動車の坂本秀行副社長は、福岡県北九州市で行われた新型電池工場に関する会見で、新型軽EVの生産についての計画を示唆しました。具体的な商品についての詳細は控えつつも、日産九州での生産を視野に入れていることを明らかにしました。
この発表は、日産が新たな電池工場を北九州市若松区に建設する計画と関連しており、電池工場の近くでの生産を検討することで、物流や生産効率の向上を図る狙いがあります。
現行モデル「サクラ」との違い
現在、日産の軽EV「サクラ」は三菱自動車の水島製作所で生産されています。しかし、新型軽EVは自社生産に切り替える計画です。これにより、日産は生産プロセスの統合を図り、品質管理やコスト削減を実現することを目指しています。
新型軽EVは、電池工場で生産される新しいリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を搭載する予定であり、これによりさらなるコスト削減が期待されています。
新型電池工場の建設とその影響
北九州市若松区における新工場の概要
日産は、北九州市若松区に新型電池工場を建設する計画を発表しました。この工場は2025年に着工し、2028年度に稼働を開始する予定です。敷地面積は約15万平方メートルで、生産能力は年間5ギガワット時(GWh)を予定しています。
この新工場は、日産のEV戦略において重要な役割を果たすことが期待されており、電池の生産を通じて、EVの普及をさらに推進することを目指しています。
リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)の特徴とコスト削減
新工場で生産されるリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)は、レアメタルを使用しないため、従来の電池に比べてコストを3割削減できるとされています。この技術革新により、日産はEVの生産コストを大幅に引き下げることが可能となります。
LFP電池は、コスト削減だけでなく、安全性や耐久性にも優れており、これにより消費者にとっても魅力的な選択肢となるでしょう。
他社への電池供給の可能性
日産は、新工場で生産される電池を他社にも供給することを視野に入れています。これにより、日産は電池生産のスケールメリットを活かし、さらなるコスト削減を実現するとともに、EV市場全体の成長を支援することが可能となります。
他社への供給が実現すれば、日産は電池市場においても重要なプレイヤーとなり、業界全体における競争力を高めることが期待されます。
日産の戦略と九州拠点の重要性
九州地区の地政学的競争力
九州地区は、地政学的に見ても競争力の高い拠点として位置づけられています。日産はこの地域の特性を活かし、効率的な生産体制を構築することで、グローバル市場における競争力を強化しようとしています。
この地域での生産活動は、物流の効率化や人材の確保など、多くの面でメリットをもたらすと考えられています。
生産能力の見直しとその方針
日産は、世界的な生産能力の2割削減を計画していますが、九州地区の生産能力は維持する方針です。これは、九州が日産にとって戦略的に重要な拠点であることを示しています。
生産能力の見直しにおいては、効率性と競争力を重視し、最適な生産体制を追求することが求められます。九州地区での生産維持は、日産の長期的な成長戦略において重要な役割を果たすことでしょう。
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