パナソニックHDの新型「4680」電池、EV市場に革命を起こす
2024/09/12
こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
新型EV電池、容量5倍で中韓に対抗…パナソニックHD(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
目次
新型EV電池の登場とその影響
パナソニックHDの新型リチウムイオン電池「4680」とは?
パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナソニックエナジーは、電気自動車(EV)用の新型リチウムイオン電池「4680」の量産準備が完了したと発表しました。この新型電池は、従来型の「2170」と比べて容量が5倍に増加しています。
「4680」とは、直径46ミリメートル、全長80ミリメートルの円筒形電池のことを指します。この新型電池は、EVの生産コストを低減し、冷却性能を向上させることが期待されています。
容量5倍のメリット: EV生産コストの低減と冷却性能の向上
「4680」電池の容量が従来型の5倍であるため、EVに搭載する電池の数を大幅に減らすことができます。具体的には、搭載数が5分の1に抑えられるため、組み立ての工程や必要な人員を大幅に削減することが可能です。
また、電池を並べた際にすき間ができるため、冷却性能も向上します。これにより、EVの性能と安全性がさらに高まることが期待されています。
和歌山工場の役割と700億円の投資
パナソニックHDは、和歌山県紀の川市にある和歌山工場に約700億円を投資し、新型電池の部品を生産するための改修を行いました。この工場は、新型電池「4680」の量産技術やノウハウを培う「マザー工場」として位置づけられています。
和歌山工場での改修が完了し、米EV大手テスラの最終評価が終わり次第、量産が開始される予定です。当面の生産能力は年間数ギガ・ワット時分とされています。
新型電池の市場展開と競争力
米EV大手テスラとの連携と量産開始のタイミング
パナソニックエナジーは、新型電池「4680」の供給先として米EV大手テスラを想定しています。テスラの最終評価が終わり次第、量産が開始される予定です。
この連携により、パナソニックエナジーは新型電池の市場展開を加速させ、競争力を高めることを目指しています。
「マザー工場」としての和歌山工場の重要性
和歌山工場は、新型電池「4680」の量産技術やノウハウを培う「マザー工場」として位置づけられています。この工場での技術革新の成果を、国内外の他の工場にも展開していく方針です。
パナソニックHDの楠見雄規社長は、「4680は事業戦略上の重要な製品であり、高い品質と信頼性を確保するために素材や機構設計、製造技術を磨き上げてきた」と強調しています。
国内外への技術展開と生産能力の拡大
和歌山工場で培った量産技術やノウハウを基に、パナソニックHDは国内外の工場に技術を展開し、生産能力を拡大していく方針です。
これにより、新型電池「4680」の供給体制を強化し、世界中のEV市場での競争力を高めることを目指しています。
EV市場の現状と未来展望
世界的なEV需要の減速と自動車メーカーの生産計画修正
現在、世界的にEV需要が減速しており、一部の自動車メーカーは生産計画を下方修正しています。この状況は、EV市場全体に影響を与えています。
しかし、パナソニックエナジーの只信一生社長は、「中長期的にはEV市場は拡大することは間違いない」と述べており、将来的な市場成長に対する期待を示しています。
中長期的な市場拡大の見通しとパナソニックエナジーの戦略
中長期的には、EV市場の拡大が見込まれています。パナソニックエナジーは、この市場成長を見据えた戦略を展開しています。
和歌山工場での技術革新の成果を他の工場にも展開し、供給体制を強化することで、将来的な需要増加に対応する準備を進めています。
技術革新の成果と他工場への展開
和歌山工場での技術革新の成果は、他の工場にも展開される予定です。これにより、新型電池「4680」の生産能力を拡大し、供給体制を強化することが目指されています。
パナソニックエナジーは、技術革新を通じてEV市場での競争力を高め、将来的な市場成長に対応する戦略を展開しています。
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