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三菱ふそう「eCanter」公道実証開始:AmpleとENEOSの連携

2024/08/11

こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
三菱ふそう、ヤマト運輸、Ample、バッテリ交換式EVトラック「eCanter」の公道実証開始(Car Watch) – Yahoo!ニュース

三菱ふそうの新たな挑戦:バッテリ交換式EVトラック「eCanter」

「eCanter」とは?

三菱ふそうトラック・バスが開発した「eCanter」は、小型の電気自動車(EV)トラックです。このトラックは、都市部での配送業務に特化して設計されており、環境に優しいゼロエミッション車両として注目されています。

「eCanter」は、従来の内燃機関を持つトラックと比較して、運用コストの削減や排出ガスの削減に寄与することが期待されています。特に、都市部での短距離配送において、その性能を発揮します。

バッテリ交換式のメリット

「eCanter」の最大の特徴は、バッテリ交換式であることです。これにより、充電時間を大幅に短縮することが可能となります。従来のEVトラックでは、充電に数時間を要することが一般的でしたが、バッテリ交換式では数分で済むため、業務の効率化が図れます。

また、バッテリ交換式の導入により、バッテリの劣化問題も解決される可能性があります。交換式バッテリは、定期的に新しいものと交換されるため、常に最適な性能を維持することができます。

公道実証の概要と目的

2024年8月から、三菱ふそうは「eCanter」を用いた公道実証を開始します。この実証実験は、京都市内で行われ、ヤマト運輸の集配業務に使用されます。具体的には、バッテリ残量が少なくなった「eCanter」がバッテリ全自動交換ステーションに入庫し、ロボットが自動でバッテリを交換する仕組みです。

この実証実験の目的は、実用化に向けた課題の洗い出しと技術の拡張性の確認です。三菱ふそうや参加各社は、実用における利点や課題を検証し、日本における将来的な実用化の検討を進めます。

Ampleのバッテリ全自動交換ステーション

Ampleの技術とその特徴

Ampleは、バッテリ全自動交換ステーションを提供する企業です。このステーションは、EVトラックのみならず、乗用車とも共用できる点が大きな特徴です。これにより、幅広い車種に対応することが可能となり、EVの普及を促進するインフラとして期待されています。

Ampleの技術は、バッテリ交換を迅速かつ効率的に行うことを目指しており、交換時間は5分を目標としています。この短時間での交換が実現すれば、EVの運用効率が飛躍的に向上するでしょう。

バッテリ交換の仕組みと時間

バッテリ交換の仕組みは非常にシンプルです。バッテリ残量が少なくなった「eCanter」がバッテリ全自動交換ステーションに入庫すると、ロボットが自動でバッテリを交換します。このプロセスは完全に自動化されており、運転手が手を煩わせることはありません。

交換時間は5分を目標としており、これにより充電待ち時間を大幅に短縮することが可能です。従来の充電方式では、数時間を要することが一般的でしたが、この新しい仕組みにより、業務の効率化が期待されます。

ENEOSホールディングスとの連携

この実証実験では、ENEOSホールディングスも重要な役割を果たしています。ENEOSは、バッテリ全自動交換ステーションの運営に協力し、エネルギー供給インフラとしてのノウハウを提供します。

ENEOSとの連携により、バッテリ交換ステーションの運用がスムーズに行われることが期待されており、将来的な商業化に向けた課題の洗い出しも行われます。

将来的な展望と課題

実用化に向けた課題の洗い出し

今回の実証実験では、実用化に向けたさまざまな課題が洗い出されます。例えば、バッテリ交換ステーションの設置場所や運用コスト、バッテリの耐久性などが挙げられます。

これらの課題をクリアすることで、バッテリ交換式EVトラックの実用化が現実のものとなり、ゼロエミッション車両の普及に大きく貢献することが期待されます。

新たなエネルギー供給インフラとしての可能性

バッテリ全自動交換ステーションは、新たなエネルギー供給インフラとしての可能性を秘めています。このステーションが普及すれば、EVの充電待ち時間が大幅に短縮され、運用効率が向上します。

また、バッテリ交換式の導入により、バッテリの劣化問題も解決される可能性があります。これにより、EVの普及がさらに進むことが期待されます。

「FUSOグリーンリース」とビジネスモデルの検討

三菱ふそうでは、バッテリ交換式EVトラックの商業化を目指しており、今回の実証実験では「FUSOグリーンリース」という専用リース商品を用いてビジネスモデルの検討も行います。

このリース商品は、車両整備や保険、パートナー間の契約関係、車両登録、月々の支払い形態といった包括的な金融ソリューションを提供します。これにより、企業がバッテリ交換式EVトラックを導入しやすくなることが期待されます。

今回の実証実験を通じて、三菱ふそうや参加各社は、バッテリ交換式EVトラックの実用化に向けた具体的な課題を洗い出し、解決策を見つけることを目指しています。これにより、ゼロエミッション車両の普及が進み、脱炭素社会の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。

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