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「北海道上士幌町で自動運転バスのトンネル実証実験成功」

2024/07/31

こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
自動運転バス、トンネル内もスムーズに 北海道上士幌町で実証実験

自動運転バスの最新動向

北海道上士幌町での実証実験

北海道上士幌町で、無人の自動運転バスがトンネルを含む山間部でもスムーズに走行できるかどうかの実証実験が行われました。

この実験は、通信環境が悪くなるトンネル内に電波を送り、バスの遠隔管理システムの安定性を検証するものでした。

トンネル内での通信環境の改善

実験は、7月8日から19日の期間、ぬかびら源泉郷近くの国道273号の「糠平トンネル」と「不二川トンネル」付近の約1キロで実施されました。

ソフトバンクの移動基地局車をトンネルの出口付近に配置し、電波を送ることで、電波状況の悪いトンネル内でも通信を維持するシステムの構築を目指しました。

ソフトバンクとボードリーの協力

この実証実験は、総務省の事業を活用し、ソフトバンクの子会社である「ボードリー」と大手携帯通信会社のソフトバンク、そして上士幌町が協力して実施しました。

自動運転バスは、あらかじめ作成した3Dマップや車載センサーを用いてトンネル内でも支障なく運行できるように設計されています。

自動運転技術の進化と未来

自動運転「レベル4」の実現に向けて

上士幌町では、2年前から中心部で自動運転バスの定期運行を開始しており、今年度中には運転手が同乗しなくても運行できる自動運転「レベル4」を実施する予定です。

「レベル4」とは、一定の制限下で完全無人運行が可能な自動運転技術のことを指します。

3Dマップと車載センサーの役割

自動運転バスは、3Dマップや車載センサーを活用して、トンネル内でも正確に走行することができます。

これにより、トンネル内の通信環境が悪くても、バスが安全に運行できるようになっています。

完全無人化に向けた課題と対策

完全無人化を実現するためには、車内映像や通信を通じて遠隔監視センターとやりとりできることが必須です。

今回の実証実験では、基地局車の配置や電波の強さなど様々なケースを検証し、トンネル内で効率的に通信を維持するシステム構築を目指しました。

地域公共交通の新しい形

上士幌町の取り組みと目標

上士幌町は、人口減少社会を見据え、新しい地域公共交通を確保するために、2017年度から自動運転バスの実証実験を重ねています。

竹中貢町長は、「自動運転バスが山間部のトンネルもスムーズに運行できるように、全国に先駆けて行う実験。ここで得た知見は同じような地域に生かされると思う」と述べています。

観光地「ぬかびら源泉郷」への運行計画

将来的には、町中心部から約20キロ離れた観光地「ぬかびら源泉郷」への運行も予定されています。

この計画が実現すれば、観光客の利便性が向上し、地域の活性化にも寄与することが期待されます。

全国への展開と期待される効果

上士幌町での実証実験の成功は、他の地域でも同様の取り組みが進むきっかけとなるでしょう。

自動運転バスが普及すれば、人口減少や高齢化が進む地域でも、新しい公共交通手段として活用されることが期待されます。

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