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T2・佐川急便・セイノーHDが自動運転トラック実証実験を開始

2024/07/15

こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
T2が佐川急便とセイノーHDとともに公道実証をスタート! いよいよ2027年には自動運転トラックによる幹線輸送が始まる!!

自動運転トラックの実証実験がスタート

実証実験の概要

日本のトラック業界では、持続可能な物流の実現に向けて、省人化に貢献できない自動運転化レベル3をスキップし、無人走行を可能にするレベル4自動運転トラックの実用化を目指した取り組みが始まっています。

今回、T2、佐川急便、セイノーホールディングス(HD)の3社が共同で公道実証実験を開始しました。この実証実験は、2027年に実用化を目指しており、東京~大阪間の東名高速道路、新東名高速道路、伊勢湾岸道、名神高速道路、新名神高速道路、京滋バイパスの高速・有料道路の一部区間を使用して行われます。

実証実験では、実際に佐川急便とセイノーHDの荷物を積載し、実運用に近い形で公道を走行することで、将来の事業化に向けた知見の獲得や改善点の洗い出しが行われる予定です。

レベル4自動運転トラックとは?

レベル4自動運転は、「特定の走行環境条件を満たす限定された領域における自動運転」とされており、完全自動運転であるレベル5の一歩手前の段階です。

このレベル4自動運転トラックは、一般道と隔絶された建設現場や私有地の構内輸送のほか、高速道路を主体とする幹線輸送などでの活用が見込まれています。

実証実験の対象区間

今回の実証実験では、東京~大阪間の以下の高速・有料道路の一部区間が対象となります。

  • 東名高速道路
  • 新東名高速道路
  • 伊勢湾岸道
  • 名神高速道路
  • 新名神高速道路
  • 京滋バイパス

これらの区間で自動運転トラックが実際に走行し、実運用に近い形での公道実証が行われます。

主要企業の取り組みとコメント

T2の取り組みと代表者コメント

T2の代表取締役CEOである森本成城氏は、今回の実証実験が2025年の事業開始に向けた重要なステップであると述べています。

森本氏は、「日本の物流を共に支える」という大義に共感し、素晴らしいパートナーと共に自動運転技術を活用した未来の物流に向けたチャレンジができることを大変嬉しく思うとコメントしています。

また、今後はセイノーHD・佐川急便と共に自動運転トラックでの幹線輸送実現に向けた協議会の設立を目指しており、自動運転トラック幹線輸送に関わる幅広い業界からの賛同と参画を切に願っていると述べています。

佐川急便の取り組みと代表者コメント

佐川急便の取締役である枝川和弘氏は、物流業界においてドライバー不足が懸念される中で、自動運転トラックが有力な輸送力確保手段であると考えています。

枝川氏は、官民でのインフラ整備計画も進んでいることから、実証実験による知見の獲得と社会からの認知が加わり、自動運転トラックによる輸送が早期に実現されることを期待していると述べています。

セイノーホールディングスの取り組みと代表者コメント

セイノーホールディングスの執行役員である河合秀治氏は、2024年問題や環境問題などの社会課題に対し、オープン・パブリック・プラットフォームの概念のもと、中長期の経営方針として「Team Green Logistics」のスローガンを掲げています。

河合氏は、ロジスティクス・貸切・特積みの3つの領域を中心として他社連携に取り組んでおり、今回の実証実験に挑めることは持続可能な物流を実現し、お客様の繁栄に貢献できると考えています。

また、T2や佐川急便と共に実証実験に挑むことを大変光栄に思うと述べています。

自動運転トラックの未来と期待

物流業界への影響と期待

自動運転トラックの実用化は、物流業界に大きな影響を与えると期待されています。特に、ドライバー不足の問題を解消し、効率的な輸送を実現する手段として注目されています。

また、自動運転技術の進化により、交通事故の減少や環境負荷の軽減も期待されています。これにより、物流業界全体の持続可能性が向上し、社会全体にとっても大きなメリットがもたらされるでしょう。

協議会設立の意義と今後の展望

今回の実証実験をきっかけに、自動運転トラックによる幹線輸送実現に向けた協議会の設立が検討されています。協議会の設立は、業界全体での協力体制を強化し、技術開発やインフラ整備の加速化を図るための重要なステップです。

今後、協議会を通じて、自動運転トラックの普及に向けた具体的な取り組みが進められることが期待されます。また、幅広い業界からの賛同と参画が得られることで、より一層の技術革新と社会実装が進むでしょう。

自動運転トラックの普及に向けた課題と解決策

自動運転トラックの普及には、いくつかの課題が存在します。まず、技術的な課題としては、センサーやAIの精度向上、安全性の確保などが挙げられます。

また、法規制やインフラ整備の面でも課題があります。自動運転トラックが安全に走行できるような道路環境の整備や、法的な枠組みの整備が必要です。

これらの課題を解決するためには、官民連携の強化や、技術開発の推進が重要です。さらに、社会全体での理解と協力が不可欠です。これにより、自動運転トラックの普及が進み、持続可能な物流の実現に向けた大きな一歩となるでしょう。

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