EVで停電時も安心!遠軽信金と北海道三菱の新戦略
2025/02/02
こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
停電時にATMをEVで稼働 遠軽信用金庫と北海道三菱がタッグ eKクロスEVを活用
目次
停電時の新たな解決策: EVを活用したATM稼働
北海道遠軽町に本店を構える遠軽信用金庫は、電気自動車(EV)を活用して大規模停電時にもATMを稼働させる新たな仕組みを導入しました。この取り組みは、北海道三菱自動車販売との協業により実現されました。
札幌、旭川、北見の主要店舗に、軽自動車規格のEVと「V2H(ビークル・トゥー・ホーム)」を導入し、電力を外部に給電できるシステムを整備しました。これにより、2018年の胆振東部地震で発生した大規模停電のような状況でも、ATMの利用が可能となることを目指しています。
遠軽信用金庫と北海道三菱の協業
遠軽信用金庫は、道内の金融機関としては珍しい取り組みを進めています。災害時には、三菱自動車の軽EV「eKクロスEV」の電力を活用し、ATMを稼働させる計画です。
特に札幌市西区の宮の沢支店では、EVの電力でATMを3日間稼働させることが可能です。このような取り組みは、地域住民にとっても安心感を提供するものです。
eKクロスEVとV2Hの導入背景
この取り組みの背景には、BCP(事業継続計画)対策としての意図があります。市川裕記理事長は、EVとV2Hの導入により、地域貢献と顧客満足の向上を目指していると述べています。
まずは本店と札幌、旭川、北見の主要店舗に計9台のEVを導入し、V2Hも順次設置を進めています。これにより、災害時の対応力を強化し、地域社会に貢献することを目指しています。
地域社会への貢献と持続可能なエネルギー管理
地域住民へのサービス提供: 携帯電話の充電など
遠軽信用金庫の取り組みは、ATMの稼働だけでなく、地域住民へのサービス提供にもつながります。災害時には、EVの電力を利用して携帯電話の充電サービスを提供する計画です。
これにより、地域住民は停電時でも安心して生活を続けることができ、金融機関としての信頼性を高めることが期待されます。
太陽光発電とEVの組み合わせによるエネルギーマネジメント
遠軽信用金庫は、太陽光発電設備の導入も進めています。新規開店した千歳支店では、自家消費型の太陽光発電、蓄電池、EVを導入し、エネルギーマネジメントを強化しています。
北海道三菱の下村社長は、太陽光発電の余剰電力をEVに充電し、必要なときに取り出すことで、エネルギーの効率的な利用を目指していると述べています。
カーボンニュートラルへの取り組み
EVとV2Hの導入は、BCP対策だけでなく、カーボンニュートラルへの挑戦にもつながります。遠軽信用金庫は、持続可能なエネルギー管理を通じて、環境負荷の軽減を目指しています。
このような取り組みは、地域社会における持続可能な発展に寄与し、未来のエネルギー利用のモデルケースとなる可能性があります。
今後の展望と計画
全店舗へのEV導入計画
遠軽信用金庫は、将来的に全店舗にEVを導入する計画を進めています。まずは主要店舗に9台のEVを導入し、順次拡大していく予定です。
この計画により、災害時の対応力をさらに強化し、地域社会への貢献を深めることが期待されます。
社用車のEV化とハイブリッド車の活用
遠軽信用金庫は、現在使用している社用車65台を順次EVに切り替える考えです。長距離移動が必要な場合には、ハイブリッド車を組み合わせて業務に支障が出ないように車両配置計画を立てています。
このような取り組みは、環境負荷の軽減と業務効率の向上を両立させることを目指しています。
新規店舗での太陽光発電設備の導入
遠軽信用金庫は、今年さらに3店舗に太陽光発電設備を導入する予定です。これにより、エネルギーの自給自足を進め、持続可能なエネルギー利用を実現します。
このような取り組みは、地域社会におけるエネルギー管理のモデルケースとなり、持続可能な未来の実現に寄与することが期待されます。
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