将棋AI開発者が挑む!生成AIで日本の自動運転を革新するチューリング
2024/09/15
こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
将棋AIで名人を倒す→自動運転の世界へ…先行するアメリカ・中国に対抗する“一手”とは?(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース
目次
自動運転技術の現状と未来
アメリカの自動運転タクシー「Waymo」の進展
アメリカ・カリフォルニアでは、レベル4の自動運転タクシーサービス「Waymo」が一般開放されました。レベル4の自動運転とは、特定の条件下で完全に自動運転が可能なレベルを指します。
Waymoは、Googleの親会社であるAlphabetが開発した自動運転技術を用いており、センサーやカメラを駆使して周囲の状況を把握しながら、安全に目的地まで運転します。この技術は、特に都市部での交通渋滞や駐車の問題を解決する手段として期待されています。
中国の無人タクシーの現状
一方、中国の武漢では無人タクシーが400台以上稼働しています。これらの無人タクシーは、特定のエリア内で自動運転技術を駆使して運行されており、利用者はスマートフォンアプリを通じてタクシーを呼び出すことができます。
中国の自動運転技術は、政府の強力な支援と企業の積極的な投資により急速に進展しており、今後もさらなる拡大が見込まれています。
日本の自動運転技術の遅れ
世界中で自動運転技術が進展する中、日本の業界は実用化において遅れをとっている現状があります。日本の自動車メーカーや技術企業は、センサーやカメラを駆使した自動運転技術の開発に取り組んでいますが、アメリカや中国に比べて実用化のスピードが遅れています。
この遅れの原因としては、法規制の整備や技術開発のリソース不足が挙げられます。しかし、日本の企業も新たなアプローチを模索しており、今後の進展に期待が寄せられています。
日本のスタートアップ「チューリング」の挑戦
チューリング株式会社の概要と目標
そんな中、従来とは違う発想で自動運転の開発に取り組むスタートアップ企業「チューリング」が業界に参入しています。チューリング株式会社は、ハンドルがない車を作るという目標を掲げており、完全自動運転の実現を2030年頃と予想しています。
同社の山本一成CEOは、日本からAI技術を使って自動運転を実現できるスタートアップはほぼないと述べていますが、自分たちもできるはずだという強い意志を持って会社を立ち上げました。
生成AIを使った自動運転の特徴
アメリカや中国で実用化されている自動運転とチューリングの違いは、生成AIを使った自動運転にあります。従来の自動運転は多くのセンサーを使って周囲の状況を把握していましたが、チューリングはAI、つまり脳にフォーカスしています。
人間は運転する際に知識や常識、文化、言語を理解・駆使するという難しい芸当をこなしています。チューリングはこうしたものを理解して初めて運転が可能になると考え、生成AIを使った自動運転の開発に取り組んでいます。
ビデオ生成AI「Terra」の詳細
チューリングは最近、ビデオ生成AI「Terra(テラ)」を発表しました。Terraは現実世界の物理法則や物体間の相互作用を理解し、リアルな運転シーンを動画として出力する生成世界モデルです。
このモデルは、詳細な運転情報を含むチューリング独自の走行データとオンラインで公開されている走行映像の合計1500時間分のデータを学習に使用しており、任意運転操作を高精度で再現することを可能にします。
将棋AIから自動運転へ – 山本一成氏の挑戦
将棋AI「Ponanza」の成功とその後
実は山本氏は、自動運転の前に将棋AIの開発で名を馳せました。大学時代から10年をかけて将棋AI「Ponanza(ポナンザ)」を開発し、将棋の名人を倒すまでになりました。
その後、山本氏は自動運転の世界に転身し、日本の情報産業の能力をプレゼンスすべきという思いを持って、完全自動運転の実現に向けて取り組んでいます。
自動運転技術への転身と目標
山本氏は、自動運転技術の開発においても、日本の情報産業の能力を示すことを目指しています。完全自動運転は一人でできるものではないため、良いエンジニアを集めて難しい課題を解決したいと考えています。
彼は、日本の自動運転技術が遅れている現状を認識しつつも、この業界のリーディングカンパニーになるという大きな目標を持っています。
日本の情報産業の課題とリーダーシップの重要性
山本氏は、日本には高いレベルの人材がたくさんいると述べていますが、それをまとめあげるリーダーシップや組織の欠如が問題だと指摘しています。
彼は、多くのエンジニアを受け止められるような組織を作り、彼らに最高の課題を提案し続けることで、日本の自動運転技術を世界に誇るものにしたいと考えています。
このように、チューリング株式会社の挑戦は、日本の自動運転技術の未来を切り開く可能性を秘めています。今後の進展に注目しつつ、私たちも応援していきたいですね。
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