ホーム「Viva Technology 2024でウーブンシティの進捗を発表、豊田章男会長の見解」

「Viva Technology 2024でウーブンシティの進捗を発表、豊田章男会長の見解」

2024/05/29

こんにちは!MOOVマガジン編集部です。
本日はこちらのニュースを論説したいと思います!
フランスのテックイベント「Viva Technology」にウーブン・バイ・トヨタの隈部肇CEO登壇 背景を豊田章男会長に聞く

ウーブンシティとその現状

ウーブンシティとは何か?

ウーブンシティは、トヨタが静岡県裾野市に建設中の未来都市プロジェクトです。このプロジェクトは、2020年のCESで当時トヨタ社長であった豊田章男氏が発表し、大きな話題となりました。

ウーブンシティは、コネクティッドシティとして、富士山のすそ野に位置し、自動運転、モビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証するための実験都市です。

このプロジェクトは、未来の都市生活を実現するための壮大なビジョンを持ち、多くの人々がその実現可能性に興味を持っています。

ウーブンシティの建設進捗とデジタルツインの導入

ウーブンシティの建設は、リアルな物理的な都市とバーチャルな仮想空間の両方で進行しています。このデジタルツインのアプローチにより、仮想空間での検討結果をリアルな都市に反映させることが可能となります。

この手法は、都市の設計や運営において非常に有効であり、多くの発明家や企業が未来の都市の姿を検討するためのプラットフォームとして機能しています。

ウーブンシティでの自動運転とMaaSの実証

ウーブンシティでは、自動運転技術やMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の実証実験が行われています。2000人の住民が生活する中で、これらの技術がどのように機能するかをリアルな環境で検証します。

この実証実験により、自動運転技術の安全性や効率性、MaaSの利便性などが評価され、将来的な普及に向けたデータが収集されます。

Viva Technology 2024での発表

Viva Technologyとは?

Viva Technologyは、フランス・パリで開催されるテックイベントで、オープンイノベーションを推進する企業やスタートアップ、イノベーションに関するキーパーソンが集まります。

このイベントは、最新の技術やイノベーションを紹介する場として知られており、世界中から多くの参加者が集まります。

隈部肇氏のプレゼンテーション内容

ウーブン・バイ・トヨタのCEOである隈部肇氏は、Viva Technology 2024でウーブンシティの進捗状況をプレゼンテーションしました。隈部氏は、ウーブンシティの建設風景や、2000人の住民が生活する中での自動運転技術の実証について紹介しました。

また、トヨタグループの開発者やスタートアップ、個人の発明家などが参加することで、ウーブンシティがどのように進化しているかを示しました。

トヨタのクルマ向けOS「アリーン」の紹介

隈部氏は、トヨタが開発中のクルマ向けOS「アリーン」についても紹介しました。アリーンは、トヨタのクルマの基本プラットフォームとなり、街とつながることができるシステムです。

このOSは、ウーブンシティのスマートシティ技術と連携し、より高度な自動運転やモビリティサービスを実現するための基盤となります。

豊田章男会長の見解とグローバル発信の意図

パリでの発表の背景と理由

豊田章男会長は、ウーブンシティの進捗をパリで発表した理由について、グローバルに発信したいという意図があったと述べています。CESでの発表も同様に、世界中の人々にウーブンシティのビジョンを共有するためでした。

パリでの発表は、2か月後に迫ったパリ五輪の開催地であることも背景にあり、タイミングや場所がマッチしたことが大きな要因となっています。

CESでの発表とその影響

ウーブンシティの基本構想は、2020年のCESで豊田章男氏によって発表されました。この発表は、現地で大きな反響を呼び、多くの人々がウーブンシティのビジョンに興奮しました。

CESでの発表は、ウーブンシティのグローバルな認知度を高め、多くの投資家や技術者がプロジェクトに関心を持つきっかけとなりました。

フランスのスタートアップ支援とテック文化

フランスは、スタートアップの育成に力を入れており、Viva Technologyのようなテックイベントを通じて多くの新興企業を支援しています。フランス政府は、米国ラスベガスで行われるCESにも早くからフレンチテックコーナーを設置し、フランスのスタートアップを世界に紹介しています。

また、フランスは自動車業界でも多く使われている「CATIA」のダッソー・システムズなど、世界的なソフトウェア会社が多く存在し、ソフトウェアの国としても知られています。

ウーブンシティの未来と2025年の目標

ウーブンシティの全貌はまだ明らかになっていない部分も多いですが、隈部氏のプレゼンテーションによると、2025年が一つの目標とされています。ウーブンシティは、デジタルツインを全面採用するなど、未来の都市の姿を実現するための重要なステップを踏んでいます。

このプロジェクトが成功すれば、未来の都市生活における新しい標準を確立し、多くの人々にとって便利で安全な生活環境を提供することが期待されています。

最新記事

page top